RECWATCH

遠隔監視システム RecWatch

電柱側は電源だけ。街頭防犯カメラや屋外拠点の映像を、LTEでお客様側のレコーダー(NVR)に直接録画します。通信は常に拠点側から始めるため、ポート開放も固定IPも要りません。

柱に取り付けた監視カメラと、グレーの収納ボックス
電柱側は電源だけ
ポート開放・固定IP不要
カメラ1台にLTE1回線
映像と機器はお客様側に

SYSTEM

電柱から監視室まで、映像はこう流れます。

ルーターが監視室へ向けて暗号化トンネル(IPsec VPN)を張り、映像はそのトンネルを通って監視室のレコーダーに録画されます。監視室側は既存の光回線のままで構いません。

電柱に取り付けたカメラとLTEルーター(側面)

01 拠点(街頭の電柱)

カメラ1台+LTEルーター1台

  • ・屋外用ネットワークカメラ(各社対応、ルーターからPoE給電)
  • ・屋外用LTEルーター(柱に直付け、または収納BOX内)
  • ・電源はAC100Vを電柱から引込。工事は電源のみ
青空を背にした携帯電話の基地局アンテナ

02 通信(LTE+暗号化トンネル)

つなぐのは、拠点側から

  • ・拠点側から自動で接続し、常時維持します
  • ・拠点側の固定IP契約は不要
  • ・ルーターのポート開放は不要
壁一面のカメラ映像を見ながら作業する監視室のオペレーター

03 監視室(お客様の施設)

お客様のレコーダーに録画

  • ・VPNルーターは接続を受けるだけ。受信ポートは開けない
  • ・レコーダーにはカメラのローカルIPをそのまま登録
  • ・映像はここに保存し、クラウドへは送らない

録画設計値の例:H.265・5fps・平均0.25Mbps(約81GB/月/台)・保存30日。画質と保存日数は用途に合わせて設計します。

WHY

ポートを開けて外から見る方式は、運用だけでは守りきれなくなっています。

開けた入口には、持ち主だけでなく世界中から通信が届きます。RecWatchは外から中へ入る穴を開けず、拠点側から外へ向けて一度だけ暗号化トンネルを張ります。

従来:ポートを開けて、外から中へ

インターネット(世界中から) → ポートを開放したルーター → 録画機・カメラ

約13秒に1回

外から探索の通信が届く頻度。1つのグローバルIPアドレスあたり、2025年の観測値で、調査目的のスキャンを含みます。

RecWatch:拠点側から外へ、一度だけ

拠点のカメラ+LTEルーター → 暗号化トンネル(拠点側から接続) → 監視室のレコーダー

  • 外部から拠点へ入る経路を開けない
  • 拠点の固定IP・ポート開放・DDNSを使わない
  • 映像はお客様側に保存。クラウドを経由しない

参考:総務省の注意喚起(2025年12月)、JPCERT/CC TSUBAMEレポート(2026年3月)、NICT「NICTER観測レポート2025」ほか。ポート開放を起点とするカメラ・NVRの侵害事例が国内で相次いでいます。

EDITIONS

民間向けのライト版と、自治体・警察向けの公共版。

拠点の機器と回線を、お客様に合わせて使い分けます。レコーダー以降の運用と、IPアドレスの決め方は共通です。

ライト版民間向け|商店街・商業施設・事業所・管理組合など
拠点のルーター
屋外型LTEルーター(カメラへPoE給電)
回線
LTE+インターネット上のIPsec VPN
センター側
IPsec対応VPNルーター
レコーダー
お客様の監視室(多メーカー対応NVR)
主な特長
電柱側は電源だけ。収納BOXなしで柱に直付け
公共版自治体・警察・公共施設向け
拠点のルーター
産業用LTEルーター(例:Teltonika RUT241。重要拠点は RUTX50・SIM 2枚)
回線
閉域モバイル網+専用線(さらにIPsecで保護)
センター側
IPsec集約ルーター(例:YAMAHA RTX1300)
レコーダー
お客様のデータセンター(ラックマウント型NVR。例:DIGISTOR DS-16364-RM UHD)
主な特長
インターネット非経由。重要拠点は回線を二重化

小規模の場合は、専用線の代わりにIPsec接続(VPNゲートウェイ方式)も選べます。

両方に共通

カメラ1台にLTE1回線

1台の故障や回線断が、他のカメラに影響しません。拠点の追加も1セット単位です。

カメラはマルチベンダー

ONVIF/RTSP対応の各社カメラから選定。既設カメラの流用も可能です。

IPは 10.20.拠点番号.11

レコーダーにはカメラのローカルIPを登録するだけ。グローバルIP・ポート転送・DDNSは使いません。

映像はお客様側に保存

機器はすべてお客様の資産。月額のクラウド利用料は発生しません。

電柱に取り付けたカメラ・ジャンクションボックス・LTEルーターの構成

KIT

電柱1本ぶんは、カメラ・ルーター・電源BOXの3点。

カメラはジャンクションボックスを介して電柱に固定し、配線は電線管で下ろします。ルーター本体は屋外型(IP55)なので、収納BOXなしで柱に直付けできます。

カメラ

ONVIF/RTSP対応の各社製品。ルーターからPoEで給電

ジャンクションボックス

カメラ純正の接続ボックス。配線の接続部を収納

屋外用LTEルーター(IP55)

PoE給電対応の産業用機。付属キットで柱に直付け

電源BOX(小型・防水)

AC100V → PoE(802.3bt)。電源は電柱から引込

※ 公共版はルーターを屋外収納BOX(IP65)に収めます。機種はご提案時にご案内します。

交差点も同じキット。カメラ1台にLTE1回線で、4方向をカバー。

四隅の柱に1セットずつ設置。カメラごとに独立した回線とトンネルなので、1台の故障や回線断が他に影響しません。録画設計値の目安はH.265・10fps・平均0.5Mbps/台。ナンバー等の精細な証拠が必要な場合は、カメラ内SDへの高画質録画を併用します。

DATA FLOW

通信を始めるのは、常に拠点側です。

映像が監視室で録画されるまでの流れです。レコーダーが使うのはカメラのローカルIPだけで、インターネット側に受信の入口はありません。

  1. 01トンネル確立

    拠点のLTEルーターが、監視室のVPNルーターへ暗号化トンネルを張ります。切れても自動で再接続。

  2. 02接続要求

    監視室のレコーダーが、トンネル越しにカメラのローカルIP(10.20.拠点番号.11)へ映像を要求します。

  3. 03経路選択・暗号化

    拠点のルーターが要求を受け、映像をIPsecで暗号化してトンネルへ送り出します。

  4. 04復号・転送

    監視室のVPNルーターが復号し、監視室LANのレコーダーへ転送します。

  5. 05映像ストリーム

    カメラからレコーダーへ、H.265の映像が流れ続けます。監視PCで確認・書き出しができます。

ラックに収まったネットワークレコーダーとPoEスイッチ

EXISTING NVR

すでに現場にあるNVR・DVRにも、同じ考え方で。

レコーダー側から外向きに接続する構成にするので、固定IPの契約やポート開放を追加せずに、ブラウザからライブ映像・録画を確認できます。ONVIF/RTSP対応の多メーカー互換NVRと接続できます。

  • 機器の入れ替えは不要。まず型番をお知らせください
  • 録画が止まっていないか、ディスクが生きているかも遠隔から確認
  • 光回線がない拠点は、アップロード専用SIMとLTEルーターで

FLOW

まず1本の電柱で、映像の見え方を確かめていただきます。

  1. 01

    ヒアリング

    設置場所の電源と電波、台数、既設のレコーダーの型番、映像を見る場所を伺います。

  2. 02

    動くデモ

    最短1週間で、実機のカメラとレコーダーで映像をご確認いただける状態にします。

  3. 03

    現場PoC

    1拠点に設置して、電波・画質・保存日数の当たりを確かめます。

  4. 04

    本導入・運用

    必要な回線・機器をあわせて手配し、順次接続。故障対応と拠点の追加を継続します。

FAQ

よくあるご質問

Q固定IPやVPN機器は本当に不要ですか?+

拠点側には不要です。拠点のLTEルーターが監視室へ外向きにIPsec VPNを張るため、拠点に固定IPやポート開放は要りません。監視室側にはVPNを受けるルーター(IPsec対応のVPNルーター)を1台置きます。既存の光回線で構いません。

Qクラウド録画ですか?+

いいえ。映像はお客様の監視室(またはデータセンター)のレコーダーに直接録画します。クラウドは使わず、機器はすべてお客様の資産です。クラウド録画をご希望の場合は、監視カメラ事業でご提案します。

Q光回線がない現場でも使えますか?+

はい。拠点側に必要なのは電源だけで、通信はLTEです。回線はアップロード専用SIMを当社から手配し、画質と保存日数に合わせて容量を設計します。

Q今のレコーダーは使えますか?+

ONVIF/RTSP対応の多メーカー互換NVRであれば接続できます。既設のNVR・DVRへの遠隔アクセスにも対応しますので、型番をお知らせください。

Q自治体・警察でも使えますか?+

公共版をご用意しています。インターネットを経由しない閉域網と専用線で接続し、さらにIPsecで保護します。重要拠点はSIM 2枚で回線を二重化します。

まず1本の電柱から、試してみませんか。

設置場所の電源と電波の条件、台数、映像を見る場所がわかれば、構成と概算をお出しします。検証用の機材もご用意しています。

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